ペットの飼い主様は、ペットの新型コロナウイルス感染症が気になりますよね。
現時点の情報では、感染した人からペットに感染する事例は海外で数例確認されていますが、ペットが人の重要な感染源となるという証拠はないとされています。気になる方のために、厚生労働省の「動物を飼育する方向けQ&A」(新型コロナウイルス感染症)より抜粋してご紹介します。
問1 新型コロナウイルスは、飼育しているペットに感染しますか?
これまでに新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例報告されています。また、動物園のトラやライオンの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。
ただし、新型コロナウイルスは主に発症したヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染により感染することが分かっており、現時点では、ヒトから動物への感染事例はわずかな数に限られています。
問2 新型コロナウイルスに感染したペットではどのような症状がありますか?
これまでのところ、イヌでは明確な症状は確認されていませんが、ネコでは呼吸器症状・消化器症状があったとの報告があります。
問3 新型コロナウイルスが飼育しているペットから人に感染した事例はありますか?また、ペットを飼育する上で注意すべきことはありますか?
これまでのところ、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例は報告されていません。
一方で、ネコは、新型コロナウイルスの感受性が他の動物種よりも高いとの報告があり、実験室内での感染実験では、ネコが他のネコに感染させ得るという結果が報告されています。また、オランダのミンク農場でのミンクの大量感染事例では、新型コロナウイルスに感染したミンクから人へ感染した可能性のある事例が報告されています。
新型コロナウイルス感染症に限らず、動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控えるとともに、普段から動物に接触する前後で、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにしてください。特にペットの体調が悪い場合はできる限り不必要な接触を控えましょう。
※厚生労働省 HPより抜粋。(令和4年3月11日時点版)